新月の木の家づくり
月齢伐採X葉枯らし乾燥X天然乾燥Xトレーサビリティー
~原点回帰~
もう一度原点に戻り、見つめる事で安心・安全な家づくりを追求しました。
木ごころの家で、月齢伐採(旧新月伐採)・葉枯らし乾燥・天然乾燥が現代に蘇ります。
木の伐採~乾燥について
伐り旬X月齢伐採(旧新月伐採)
樹木は春~夏にかけて盛んに光合成を行い、大地から養分を吸い上げます。
冬期になると1年の成長を止め、水分・養分を吸い上げなくなります。
木と月の関係をご存じでしょうか?
木は月のリズムによってその生命活動を変化させています。最適な時期(9月~2月の満月の翌日~月がなくなる新月までの間)に伐採をすると、デンプン質が少なく「腐りにくい」・「カビにくい」・「狂いにくい」といった特性が得られ、色・艶の良い丈夫で良質な木材になります。
葉枯らし乾燥
葉枯らし乾燥は木の伐採後、葉をつけたまま山に放置し、その葉が枯れるまで自然乾燥させる乾燥方法です。
葉枯らしすると、葉の蒸散作用により水分・養分が減り軽くなります。この時にデンプンが分解されフェノール成分が作られる事で、「カビ」「腐りに強い」「虫もつきにくい」など、色・艶・香りの良い良質な木材となります。
天然乾燥
天然乾燥は、太陽や風などの自然のエネルギーの力を借りてゆっくりと時間をかけて乾燥させる乾燥方法です。
時間をかけて乾燥させる事でフェノール成分の流出を防ぎ、木が本来持っている「油分」が損なわれず「粘り」のある良質な木材となります。
また「色・艶・香り」も良く、年月と共に強度も増していきます。そして何よりも、カンナをかけた天然乾燥材の木肌はウットリするほど美しく、頬ずりしたくなるぐらいです。
デメリットとしては、表面から芯に向かって割れる「干し割れ」があげられますが、木材の強度には影響ありません。
また乾燥におけるCO2の排出がほぼ0という点も素晴らしいです。
~補 足~
なぜ高温乾燥材が木材乾燥の主流なのか?
木を山から伐り出し、構造材として製品化されるまでに短期間で乾燥でき、表面割れがほとんどないという事がメリットとしてあげられます。
高温乾燥は100℃以上の高温で急激に木材を乾燥させるので、木が本来持っている「油分」が水分と共に抜けてしまい、パサパサして「粘り」のない色・艶の悪い香りのしない木となってしまいます。
最大のデメリットとして、高温で急激に乾燥させるので木の内部で割れる「内部割れ」が起きてしまい構造材の安全性という面からみても疑問を持たずにはいられません。
木ごころの家づくりで是非、新月伐採の葉枯らし・天然乾燥材を使って頂きたいと思います。なぜなら、本当の木の良さを教えてくれるからです。
本当の木の良さがわかる人が増えれば、木を使う人が増え森が循環します。森が良くなれば川も海も良くなるし、そして人も他の生物もみんなが幸せになれます。
木ごころの想う「人も地球もみんなが幸せになる家づくり」です。
そして、木の良さと真剣に向き合っている山の人たちに感謝し、自分達の信じる家づくりを進みたいと想います。